書道を始める方必見!筆の選び方とオススメ筆3選
こんにちは
書道や習字を習おうと考えている方は絶対に必要なのが筆。炭や紙も大事ですが、筆も欠かせません。弘法筆を選ばずということわざがありますが、弘法もお気に入りの自分にあった筆はよく使用していたと思います。今回は筆の選び方とオススメの筆を3つ紹介していきたいと思います!
まずは筆の選び方についてみていきましょう。
四徳(尖・斉・円・健)
筆を選ぶ際には四徳(尖・斉・円・健)が揃っていると良いと昔から言われています。四徳の尖というのは、穂先が尖っていてまとまりのあること、斉というのは穂全体が奥まとまっていること、円というのは穂先が綺麗な円錐形であること、健というのは穂先のコシが程よく弾力のあることです。
まず大前提としてこの四徳(尖・斉・円・健)が揃っているものを選びましょう。
穂の毛の種類
筆の穂に使われる毛は大きく3種類、羊毛筆、剛毛筆、兼亳筆というのがありますそれぞれ解説していきます。
羊毛筆
羊毛筆は山羊の毛だけを用いて作った筆で、毛は柔らかく、粘り墨含みがよいのが特長です。耐久性がよく、太筆、細筆ともに使われます。やわらかな毛質なので、毛が細く行・草書に適しています。
色は白いものが多いです。
剛毛筆
狸、馬、鹿、イタチなどの硬い毛で作られ、弾力がある力強い筆です。剛毛筆のほとんどは、同一の獣毛から作り出されますが、2〜3割程度他の獣毛を使用した物もあります。
こしが強く弾力性に富んでいます。楷書に適しています。色は茶色のものが多いです。
兼亳筆
兼毛の名の通り剛毛と柔毛の混ざり合った筆です。柔剛兼毛には、同じ獣毛の柔らかい毛と硬い毛を混ぜたものや、異なった獣毛を混ぜ合わせたものなど種類も豊富です。羊毛の割合が多いとやわらく、馬、狸、鹿の割合が多くなると弾力があり強い筆となります。
近年では穂にコシや弾力をつけるためにナイロン毛をミックスして作られたものも多く出回っています。従来のナイロン毛は、ものによっては毛が太く硬いため、折れたり曲がったりした時に、元の形に戻らない場合も多々あります。
初心者は茶色の穂で筆使いを身につけ、上達につれて白色の穂、羊毛筆へと進むのがよいとされています。
軸
筆の軸はだるま軸と普通軸という二つに分類されます。
普通軸
普通軸の筆は、穂の根元の直径と持ち手部分の軸の太さがほぼ同じになっています。軸と穂の太さが同じこともあり書く線の太さをそのまま感じることができます。
また、筆の重さは同じ穂の太さであればダルマよりも普通軸のほうが軽くなっています。
だるま軸
ダルマ軸の筆は、穂の太さに対して持ち手部分の軸が細くできています。軸に対して、穂が大きいので墨の含みもよく大きな字が書きやすくなっています。また、小さな手にも持ちやすいので学童用筆にも用いられています。
水牛の角や象牙などを使用した高級な物も!
穂の長さ
穂の長さには、長峰・中峰・短峰というのがあります。読んで字のごとく、長峰は穂が長く、短峰は穂が短く、中峰はその中間です。
厳密には「穂の直径に比した穂の長さ」のことを言います。穂の直径に対して4倍程度のもを短鋒、5倍程度のものを中鋒、6〜7倍程度のもを長鋒と位置付けています。
穂が長い方が墨持ちがよく、線の強弱を表現しやすくなりますが、子供や初心者の場合はまだ筆を自由に扱うことが難しいので、穂はあまり長くない方がおすすめです。
慣れてきて、手ではなく腕を使って書く感覚がわかってきたら穂が長いものを試してみてもいいかもしれません。
それではここから具体的にオススメの筆をみていきましょう!
墨運堂 書道筆 2本組
穂にはイタチ毛、鹿毛、羊毛を使用していて硬めの筆です。軸は普通軸です。穂先がよくきき、まとまりがあります。
小学生の書道にぴったりの筆だと思います。パッケージの表には穂先がよくきき、まとまりが良いと書いてあります。裏には筆を放置するとどうなるかの注意書と使用後のお手入れが書いてあります。お手入れは水洗い→しぼる→陰干しとは今まで知りませんでした。お湯で洗ったり、しぼると筆が痛む気がしてしぼらずに干したりしていました。太筆の軸が細身なところが子供の手に馴染んで良いと思います。子供も持ちやすいと喜んでいます。もっと早く買っていれば良かった!
あかしや 書道筆 太筆 桂林 3号
穂先は中峰で毛の種類は兼亳となっています。割と硬めの筆でバネが効いており反発力が強いです。
子供用というよりは中高生、もしくは大人の初心者に向いていますが、またベテランでもカチッとした楷書やそれに近い行書を書くには最適です!
小学生の子供の書道用に使いましたが、教えてくれている書道の先生も使いやすさに絶賛しているようです。
私は使い始めから根元まで下ろすタイプなのですが、お湯でしばらく漬け込んで丁寧に根元まで筆をおろすと書道2段の私ながらこの使いやすさはかなり良いものだと思います
あかしや 書道筆 太筆 楽遂
最後に紹介するのも一つ前の筆と同じあかしやの筆。羊毛、馬毛、狸毛を穂に使用しているので少し柔らかめになります。だるま軸なので初心者の方でも扱いやすいです。
書道の先生に羊毛を勧められたのですが、柔らかすぎて私の今の技量では使いこなせませんでした。その代わりにこちらの筆を購入し使ってみたところ、程よい硬さで気持ちよく書くことができ、たいへん満足しています。当分、この筆を使っていきたいと思います。
まとめ
書道や習字の筆の選び方と、オススメの商品を3つほど紹介しました。オススメ商品を紹介しておいてあれですが、筆の好みには個人差があるので自分が気にいるものを探し当てるしかないですね笑。少しでも早く見つかるようにこの記事を参考にしていただけると幸いです。
最後まで読み進めていただきありがとうございました!